[ニュース]ノルウェー、電気自動車がガソリン車を超える台数に!
2024.10.17
ノルウェー、電気自動車がガソリン車を超える台数に!
ノルウェーでは、2024年9月に電気自動車(EV)の台数が初めてガソリン車を超えるという画期的な出来事がありました。
環境に配慮した交通政策が進んでいる同国では、ガソリン車やディーゼル車に頼らない未来が現実のものとなっています。
ノルウェー、世界をリードするEV普及率
ノルウェーの道路には、75万4303台のEVが走っており、ガソリン車の75万3905台を超えました。
この成果は、ノルウェー政府が推進するEV普及政策の賜物です。政府は2025年までに、ガソリン車とディーゼル車の新車販売を終了する計画を掲げ、持続可能な交通手段への移行を急速に進めています。
EV普及を加速させた優遇措置
ノルウェーでは、電気自動車の購入者に対して数々の優遇措置が用意されています。
特に注目されているのが、消費税の免除や、充実した無料の充電インフラです。これらの政策によって、多くの国民がEVに切り替えることを選択しています。
資金源は石油収益からの「年金基金」
EV普及に必要な資金は、ノルウェーの豊富な石油・ガス収益から得られた「年金基金」によって支えられています。
この1兆7000億ドルに及ぶ基金は、将来の資源枯渇に備えるだけでなく、持続可能なエネルギー転換にも大きく貢献しています。
駐車料金無料、充電設備充実でEVの利便性が高い
ノルウェーでは、EV所有者は多くの場所で無料の駐車場を利用できるだけでなく、市内の通行料も免除されるなどの特典があります。
また、充電インフラも整備が進んでおり、首都オスロをはじめ、各市町村には数千基の充電設備が設置されています。これにより、EVユーザーがストレスなく充電できる環境が整っています。
今後の課題と未来展望
とはいえ、ノルウェーには依然として多くのディーゼル車が存在しており、100万台近くがまだ登録されています。
しかし、ディーゼル車の販売は急速に減少しており、ノルウェーは今後もEVを主軸とした交通手段へのシフトを進めていくでしょう。
ノルウェーの事例は、環境保護と経済成長を両立させるための模範的なモデルとなっています。世界が注目するこの北欧の小国は、持続可能な未来への道筋を示し続けています。
[参考]
BBC NEWS JAPAN:ノルウェー、電気自動車の台数がガソリン車を超える 優遇措置が効果