[ニュース]北海道の製糖メーカー、神戸大学と次世代航空燃料SAFの共同研究を開始
2024.08.27
北海道の製糖メーカー、神戸大学と次世代航空燃料SAFの共同研究を開始
北海道に工場を持つ製糖メーカーが、神戸大学と協力して、ビート糖の製造過程で生じる副産物を利用した次世代航空燃料「サステイナブル航空燃料(SAF)」の開発に乗り出しました。
この取り組みは、環境に優しい航空燃料を生産することで、航空業界のカーボンニュートラル実現に向けた重要な一歩となることが期待されています。
ビート糖製造副産物を活用した持続可能な燃料開発
このプロジェクトでは、ビートから砂糖を製造する際に発生する糖蜜や廃糖蜜といった副産物を利用し、特定の酵母を用いて発酵させることでSAFを生成します。
神戸大学の研究チームは、効率的な燃料生成プロセスの開発に注力しており、製糖メーカーは廃棄物の削減と地域資源の有効活用を目指しています。
SAFの実用化がもたらすメリット
SAFは、従来の化石燃料に比べて二酸化炭素の排出量を大幅に削減できるため、航空業界の環境負荷を軽減する重要な技術とされています。
また、北海道の製糖業者にとっては、ビート生産の新たな需要創出とともに、地域経済の活性化にもつながると期待されています。
今後の展望
今後数年間で、研究は実験室レベルから実証実験へと進み、SAFの商業化に向けた取り組みが加速する見込みです。このプロジェクトが成功すれば、北海道から世界へ向けて持続可能なエネルギー資源が提供され、地域と地球の未来に貢献する大きな成果となるでしょう。
[参考]
NHK:製糖メーカーと神戸大学 “国内初”酵母使った「SAF」製造研究