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[コラム]除湿剤ってどうやって捨てるの?意外と知らない正しい処分方法

2024.06.11

除湿剤ってどうやって捨てるの

除湿剤ってどうやって捨てるの?意外と知らない正しい処分方法

 

九州南部が梅雨入りし、これからはじめじめとした湿度の高い日が続きます。
そんな湿気が気になる季節になると、家中のあちこちに置かれる除湿剤(湿気取り)。
クローゼットや押し入れ、シンクの下など、除湿剤はさまざまな場所で活躍しています。
でも、使い終わった除湿剤は、どうやって捨てるのが正しいのでしょうか?
意外と知られていない除湿剤の捨て方についてお話しします。

 

シリカゲル除湿剤の捨て方

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シリカゲルを使った小さな袋状の除湿剤は、実は再利用できることがあります。
例えば、電子レンジで数分加熱したり、天日干ししたりすることで再生可能です。
ただし、再利用できない場合や劣化したシリカゲルは、燃えないゴミとして処理します
ここで重要なのは、地域によってゴミの分別ルールが異なることです。住んでいる自治体の指示をしっかり確認しましょう。

シリカゲル除湿剤の特徴

  • 吸湿性:高い吸湿性を持ち、湿気を吸収して周囲の湿度を下げる効果があります。
  • 外観:通常、透明または半透明の粒状の物質で、小さな袋に入れられていることが多いです。
  • 用途:食品の保管、電子機器のパッケージ、衣類の収納など幅広い用途で使用されています。
  • 成分:シリカゲルは二酸化ケイ素(シリカ)から作られた多孔質の物質で、無毒・無味です。
  • 捨て方:再利用できない場合は、地域のゴミ分別ルールに従って燃えないゴミとして処理します

 

塩化カルシウム除湿剤の捨て方

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次に、塩化カルシウムを使った除湿剤です。これらは水分を吸収すると液体に変わります。
この液体、どうするか悩みますよね。実は、排水口に流すことができます
ただし、一度に大量に流さないよう注意が必要です。少量ずつトイレやシンクに流し、十分に水で希釈することが大切です。
容器はプラスチック製のことが多いので、プラスチックごみとして処理します。必ず容器のラベルを確認して、分別方法に従ってください。

塩化カルシウム除湿剤の特徴

  • 吸湿性:非常に強い吸湿性を持ち、湿気を吸収すると液体に変わります。
  • 外観:固体の粒状または粉末状で販売されることが多く、除湿容器内で使用されると液体に変化します。
  • 用途:クローゼット、押し入れ、シンク下、部屋全体の湿気取りなどに広く使用されています。
  • 成分:塩化カルシウム(CaCl2)は強い吸湿性を持つ化学物質で、水と反応して塩化カルシウム水溶液を生成します。
  • 液体の捨て方:液体はトイレやシンクに少量ずつ流し、水で十分に希釈します。一度に大量に流すと排水管に悪影響を与える可能性があります。
  • 容器の捨て方:プラスチック製の容器はプラスチックごみとして処理します。ラベルに記載された分別方法に従ってください。

 

活性炭除湿剤の捨て方

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活性炭の除湿剤も便利ですよね。吸湿だけでなく脱臭効果もあるので、車内や冷蔵庫などで重宝します。
再利用可能な活性炭は、天日干しすることで再生できます。数時間から数日間、直射日光に当てることで吸着した水分や臭い成分を放出させます。
もし再利用が難しい場合は、燃えるゴミとして処理されることが多いです。

活性炭除湿剤の特徴

  • 吸湿性と脱臭効果:優れた吸湿性と脱臭効果を持ち、湿気を取り除くと同時に臭いも吸着します。
  • 外観:黒い粒状の炭で、多孔質な構造をしています。
  • 用途:車内、冷蔵庫、靴箱、クローゼットなどの湿気や臭いの気になる場所に使用されます。
  • 成分:活性炭は炭素から作られ、多孔質な構造により広い表面積を持ち、湿気や臭いを効率的に吸着します。
  • 捨て方:再利用が難しい場合は、地域のゴミ分別ルールに従って燃えるゴミとして処理します。

 

その他の除湿剤

[シリカゲルと塩化カルシウムの混合タイプ]
それぞれの特性を活かした混合タイプの除湿剤もあります。
これらは両方の利点を兼ね備えています。特に湿気の多い場所で効果を発揮します。
成分ごとに分けて処理し、それぞれの成分に応じた方法で廃棄します。パッケージに記載された廃棄方法に従うことが重要です。

環境への配慮と注意点

除湿剤を捨てる際には、環境への影響も考慮することが大切です。再利用できるものは積極的に再利用し、廃棄物の量を減らす努力をしましょう。
また、適切に分別して廃棄することで、リサイクルや処理がスムーズに行われます。特に塩化カルシウムの水溶液は、排水管に負担をかけないよう適切に処理することが求められます。

注意点として、除湿剤は肌に刺激を与えることがありますので、処理の際には手袋を使用することをお勧めします。また、誤って子供やペットが触れないよう、手の届かない場所に保管することが重要です。特に塩化カルシウムは、誤飲すると健康に害を及ぼす可能性があるため、取り扱いには十分注意してください。

まとめ

今回は除湿剤の捨て方についてご紹介をしましたが如何でしたでしょうか?
正しい方法で除湿剤を捨てることで、環境に配慮しつつ安全な処理をすることができます。

梅雨があけたら夏本番、湿気対策をしっかり行って夏を迎えにいきましょう。

今回ご紹介した除湿剤をはじめ、廃棄物に関するお悩みは産業廃棄物のプロフェッショナルであるアール・イー・ハヤシにおまかせください。
創業50年を超える当社では経験と知識豊富なスタッフが、皆さんのお悩みを解決します。お気軽にお問い合わせください。

著者紹介

 

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名前: 中林 一樹(なかばやし かずき)

プロフィール

2014年より株式会社アール・イー・ハヤシに入社。以降10年間、産業廃棄物管理のスペシャリストとして従事。
産業廃棄物の処理とリサイクルに関する豊富な経験を持ち、環境保護に対する深い知識と情熱を持っています。
現在も、株式会社アール・イー・ハヤシの管理部門で環境管理責任者として、日々業務に励んでいます。

 

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