[コラム]SDGsってなに?わかりやすく解説!
2024.06.07
SDGsってなに?わかりやすく解説!
皆さんは「SDGs」という言葉を聞いたことがありますか。
「言葉だけは知っている」という方は多いのではないでしょうか。ただ、実際にSDGsとは何か、どのような意味なのか知らないという人も多いでしょう。
「夏休みの宿題でSDGsに関しての作文を書かなきゃいけないけど、わからない」
「子供に聞かれたけど、うまく答えられない」
「課題レポートのテーマにしたいから基礎知識が欲しい」
この記事ではそんな皆さんの手助けになるように、SDGsについて大人から子供まで分かりやすいように解説していきます。
SDGsってなに?
SDGsは「Sustainable Development Goals)」の略で、日本語では「持続可能な開発目標」と言います。
「持続可能な」というのは、「今も、そしてこれからもずっと続けていくことができる」ということです。
これは、地球のみんながもっと幸せに長く暮らせるようにするための目標です。
SDGsの歴史
SDGsは2015年に国連で決められました。それまでにも「ミレニアム開発目標」という目標がありましたが、それをさらに進化させたものがSDGsです。
SDGsはなんで必要なの?
SDGsが必要な理由は、未来を守るためです。
例えば、地球温暖化などの環境問題は昔から話題になっていますが、どこか他人事のように感じていませんでしたか?
しかし、最近の異常気象や水害は温暖化の影響とされており、実際に私たちの生活に影響を与え始めています。
このまま、この状況を無視すると近い未来には植物が育たず、食べ物が不足し、多くの人が苦しむことになります。
また、他にも多くの問題がありますが、それらを無視すると、日本だけでなく世界全体が困ってしまいます。
そのため、「このままではいけない!」と世界中で同じ目標を持つことにしました。それがSDGsです。
これから説明する17の目標を達成することで、私たちの地球を守り、次の世代に良い環境を残すことができます。
どんな目標があるの?
SDGsには2030年までに達成すべき17の目標があります。
それぞれの目標は、私たちが直面している問題を解決するためのものです。
例えば、貧困をなくすこと、飢えをなくすこと、健康を守ること、教育を受けられるようにすること、などが含まれています。
1. 貧困をなくそう
世界には貧しい人がたくさんいます。
SDGsでは、誰もがちゃんとした生活ができるように、貧困をなくすことを目指しています。
<具体的に何をするの?支援の例>
【お金の支援】困っている人に国が補助金をあげるなどして生活に必要なお金を渡して助けてあげます。
【教育の支援】すべての子どもが学校で勉強できるように学校を建てたり教材や制服を提供します。皆が教育を受けることで、将来の仕事のチャンスが増えて、自立できるようになります。
【仕事の支援】工場を建てる等して働ける場所を増やしたり、職業訓練の支援をして大人が皆働けるようにします。
2. 飢えをゼロに
食べ物が足りない人がいなくなるようにすることもSDGsの目標の一つです。
これには、農業をサポートしたり、食べ物を無駄にしないようにすることが含まれます。
<具体的に何をするの?支援の例>
【食べ物の支援】食べ物を配ったり、食べ物を作るための種や道具をあげて、食べ物が足りない人を助けます。また、食べ物が捨てられないように、食べ物を大切にする方法を教えたり、余った食べ物を必要な人に届ける仕組みを作ります。
【農業の支援】農家の人たちがもっとたくさんの食べ物を作れるように、農業の技術を教えたり、新しい道具をあげたりします。
3. すべての人に健康と福祉を
みんなが健康でいられるようにすることも大切です。
病気を防ぐためのワクチンを提供したり、病院に行きやすくすることが目標に含まれています。
4. 質の高い教育をみんなに
SDGsでは、すべての子どもが学校に行けるようにすること、そして質の高い教育を受けられるようにすることを目指しています。
<具体的に何をするの?支援の例>
【学費の支援】子どもが学校に行けるように国が学費を補助して助けます。
【学校の支援】すべての子どもが学校で勉強できるように、新しい学校を建てたり、教科書やノート、鉛筆などの教材や制服を提供します。
【先生の育成】先生たちがもっと良い教育を提供できるように、研修を行ったり、新しい教え方を教えます。
5. ジェンダー平等を実現しよう
男の子も女の子も、みんな平等に扱われるべきです。
SDGsでは、性別に関係なく、すべての人が同じ機会を持てるようにすることを目指しています。
<具体的に何をするの?支援の例>
【教育の支援】女の子が男の子と同じように勉強することで、将来の仕事のチャンスが増えます。
【仕事の支援】女性が働ける場所を増やすために、工場やお店を建てたり、職業訓練を行います。
6. 安全な水とトイレを世界中に
清潔な水を飲むことができること、そして清潔なトイレが使えることは、生きていく上でとても重要です。
SDGsでは、これを世界中で実現することを目指しています。
<具体的に何をするの?支援の例>
【お金の支援】困っている地域に、水道やトイレを作るためのお金を国が補助します。
【インフラの支援】すべての人が安全な水を飲めるように、井戸や水道を作ります。また、きれいなトイレを建てて、衛生的な環境を提供します。
【教育の支援】みんなが水を大切に使い、清潔に保つ方法を学べるように、学校で水や衛生に関する授業を行います。
7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
電気やガスなどのエネルギーをみんなが使えるようにすること、そしてそのエネルギーが環境に優しいものであることも目標の一つです。
<具体的に何をするの?支援の例>
【太陽光パネル設置】太陽の光を使って電気を作るための太陽光パネルを、学校や家に設置します。
【風力発電の支援】風を使って電気を作る風車を建てます
【教育の支援】学校で、どうすればエネルギーを無駄にせず使えるかを教えます。例えば、使っていない電気を消したり、エコな家電を使ったりする方法です。
8. 働きがいも経済成長も
みんながやりがいのある仕事を持ち、経済が成長することも大切です。
SDGsでは、働きやすい環境を作ることや、経済が安定して成長することを目指しています。
<具体的に何をするの?支援の例>
【働く場所の支援】新しい会社やお店を開いたり、仕事に必要なスキルを学べる教室を提供します。これにより、たくさんの人が働ける場所が増え、安定した収入を得られるようになります。
【公平な賃金の支援】 同じ仕事をしている人が公平にお給料をもらえるようにします。性別や年齢に関係なく、みんなが同じように評価されるようにします。
【起業支援】 自分のビジネスを始めたい人を応援します。例えば、ビジネスプランの作り方を教えたり、必要な道具や情報を提供します。
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
工場や技術の発展も、私たちの生活を豊かにするために必要です。
SDGsでは、持続可能な産業を育て、技術革新を促進することを目指しています。
<具体的に何をするの?支援の例>
【雇用の支援】新しい技術を使った仕事を増やし、大人が技術を学べる訓練施設を提供します。これで、多くの人が新しい技術を身につけて働けるようになります。
【研究の支援】 新しい発明や技術を開発するための研究施設を作り、科学者や技術者が安心して研究できる環境を提供します。
【技術教育の支援】将来の技術者や科学者を育てるために、子どもたちが科学や技術について学べるように、特別な学校を建てたり、ロボットやコンピューターを使った授業を行います。
10. 人や国の不平等をなくそう
すべての人が平等に扱われることが大切です。
SDGsでは、貧しい国や地域がもっと豊かになれるように助けることも目標としています。
<具体的に何をするの?支援の例>
【法の支援】 すべての人が平等に扱われるように、差別をなくすための法律を作ります。これにより、誰もが公平な扱いを受けられるようになります。
【社会サービスの提供】 生活に困っている人たちに、必要なサービスを提供します。例えば、食べ物を配ったり、住む場所を提供したりして、皆が安心して生活できるようにします。
11. 住み続けられるまちづくりを
住む場所が安全で快適であることも重要です。
SDGsでは、住みやすいまちづくりを目指しています。
<具体的に何をするの?支援の例>
【住宅支援】みんなが安心して住む場所を持つことができるように住む場所がない人に、政府が家を提供します。
【公共交通の充実】 バスや電車などの公共交通機関を増やして、誰でもどこにでも行けるようにします。これで、移動が便利になり、車がなくても生活しやすくなります。
【災害対策】 地震や台風などの自然災害に強いまちを作るために、建物を強化したり、防災訓練を行います。
12. つくる責任 つかう責任
私たちが使うものを無駄にしないようにすることも大切です。
SDGsでは、物を大切に使い、リサイクルを推進することを目標としています。
<具体的に何をするの?支援の例>
【ごみ削減の支援】 ゴミを減らすために、リサイクルやコンポストを広めます。これで、ゴミの量が減り、地球に優しい生活ができます。
【エコ商品の推進】 環境に優しい素材や製品を選ぶように、エコ商品を紹介したり、買うことをすすめます。
【資源の提供】製品を作るために必要な材料を無駄にしないように、リサイクルや再利用の方法を取り入れます。
13. 気候変動に具体的な対策を
地球の気候が変わることを防ぐために、私たちは行動しなければなりません。
SDGsでは、気候変動に対する対策を進めることを目指しています。
<具体的に何をするの?支援の例>
【省エネ家電の普及】 省エネルギーの家電製品を使うことで、電気の使用量を減らし、環境への負担を軽くします。これで、電力の消費を抑えて地球温暖化を防ぐことができます。
【植林活動】 たくさんの木を植えて、森を増やします。木は二酸化炭素を吸収するので、地球温暖化を防ぐのに役立ちます。
【再生可能エネルギーの利用】太陽光パネルや風力発電を使って、クリーンなエネルギーを作ります。これにより、石油や石炭を使わずに電気を作り、地球に優しい生活を送ることができます。
14. 海の豊かさを守ろう
海は私たちの生活にとってとても大切です。
SDGsでは、海を守り、海の生き物を大切にすることを目指しています。
<具体的に何をするの?支援の例>
【労働の支援】漁師さんたちが持続可能な方法で漁をできるように、新しい道具や技術を提供します。
【海洋保護区の設定】 豊かな海が保てるように特定の海域を保護区にして、魚やサンゴ礁が安全に暮らせる場所を作ります。
【プラスチックごみの削減】 使い捨てのプラスチックを減らすために、再利用できる容器や袋を使うことを勧めます。
15. 陸の豊かさも守ろう
森や山も私たちの生活にとって重要です。
SDGsでは、陸の自然を守ることを目指しています。
<具体的に何をするの?支援の例>
【植樹活動】森が少なくなった場所に木を植えて、緑を増やします。これで、動物たちが住む場所が増えて、環境も良くなります。
【自然保護区の設定】特定の地域を保護区にして、動物や植物が安心して暮らせる場所を作ります。
【野生動物保護】野生動物を守るために、密猟を防ぐ活動を行います。また、けがをした動物を助けるための施設を作ります。
16. 平和と公正をすべての人に
世界中が平和であること、そして公正に扱われることも大切です。
SDGsでは、戦争や暴力をなくし、すべての人が公正に扱われる社会を目指しています。
<具体的に何をするの?支援の例>
【裁判の支援】困っている人たちが公平な裁判を受けられるように、無料の弁護士サービスを提供します。
【法の教育】子どもたちが正義や公正について学べるように、学校で特別な授業を行います。
17. パートナーシップで目標を達成しよう
SDGsの目標を達成するためには、みんなが協力することが必要です。
SDGsでは、国や企業、団体が協力し合うことを目指しています。
<具体的に何をするの?支援の例>
【共同教育プログラム】異なる国や団体が協力して、子どもたちが学校で学べるように特別なプログラムを作ります。
【技術の共有】先進国が持っている技術や知識を、必要としている国や地域と共有します。
【国際交流の支援】子どもたちや大人が外国の文化や考え方を学べるように、交流活動を実施します。
SDGsを達成するために「今」できること
私たち一人ひとりも、SDGsの目標を達成するためにできることがあります。
例えば、ゴミを減らしたり、リサイクルをすること、水や電気を無駄にしないことなど、小さなことから始めることができます。
家でできること
電気をこまめに消す
例: 部屋を出るときには必ず電気を消すように心がける
水を無駄にしない
例: 歯磨きや手洗いの時に、水を流しっぱなしにしないようにする
リサイクルをする
例: ペットボトルや紙など、使い終わったものはリサイクルする
必要なものだけを買う
例: 買い物リストを作って、必要なものだけを買うようにする
学校でできること
環境について学ぶ
例: 授業で地球温暖化やリサイクルの重要性を学び、自然を守る方法を考える
ゴミを減らす活動をする
例:友達と協力してリサイクル活動やゴミの分別を実践する。
SDGsについて話し合う
例: 学校のイベントで、SDGsについて話し合い、自分たちにできることを考えるワークショップを行う。
町でできること
清掃活動に参加する
例: 町の清掃活動に参加し、公園や道端のゴミを拾って、地域を美しく保つようにする
イベントに参加してSDGsについて学ぶ
例: 地元で開催されるSDGsに関するイベントに参加し、学びを深める
企業や団体と協力してSDGsを推進する活動をする
例: 地元の企業と協力して、再生可能エネルギーの普及を促進するプロジェクトに参加し、地域全体でエコな生活を推進していく
まとめ
SDGsは、私たちみんなが幸せに暮らせる未来を作るための大切な目標です。
17の目標はどれも重要で、私たち一人ひとりが今からでもできることがあります。
SDGsを達成するために、みんなが少しずつ努力することで、より良い未来を目指していきましょう!
株式会社アール・イー・ハヤシでは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。
著者紹介
名前: 中林 一樹(なかばやし かずき)
プロフィール
2014年より株式会社アール・イー・ハヤシに入社。以降10年間、産業廃棄物管理のスペシャリストとして従事。
産業廃棄物の処理とリサイクルに関する豊富な経験を持ち、環境保護に対する深い知識と情熱を持っています。
現在も、株式会社アール・イー・ハヤシの管理部門で環境管理責任者として、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取り組みを推進しています
メッセージ
「私たちの未来を守るためには、産業廃棄物の適切な管理とリサイクルが不可欠です。SDGsはそのための大切な指針となります。子供たちがSDGsについて学び、日常生活に取り入れることができるよう、この記事を通じて、実践するきっかけになれば幸いです。」